恥ずかしい話だが実の父親と十数年以上、マトモに会話していない。
「おはよう」も言わないし、お互い目も合わさない。
なんでこんな関係になっちまったんだろう。
「商売していて、そういう親子関係は多いよ」とか、
「父と子って、きっとそういう運命なんだよ。ウチがそうだもん」という先輩方もいる。
でもよく考えてみたら自分の海好きは幼い頃から毎週のように海に連れて行ってもらっていたから、きっとその影響だろう。
露店風呂大好きなのもそうだ。
寿司とそばとうどんが好きなのもたぶんそうなんだろう。
海好きが高じてスキューバやり始めて、だから今の奥さんとダイビングショップで
知り合うことができたんだっけ。
いやいや、元を正せば大きな病気をすることもなく、五体満足のカラダで産んで(・・・くれたのは母だが)、育ててくれたのは父親と母親だよな。
これはきっと感謝しなければいけないんじゃないかと思う。
それは、きっと間違っていない。
だけど素直に「おはよう!」ってなかなか言えない。
「父さん、あん時は悪かった」ってなかなか言えない。
「車のライトつけっぱなしだったよ」、すら言えない。
父親が生きているウチに親孝行もしたいんだけど、俺の何かが邪魔をする。
ある日ふと、その仲を取り持ってくれるのが、実は「園芸」なんじゃないかと思いはじめた。
十年前からガーデニングの本を買ってパラパラめくるようになっていた。
部屋にグリーン置きたいと思うようになっていた。
二十くらい年の違う若者なのに、なぜだか話が合う。
とにかく気が合うのだ。
いっしょに遊んだりしているうちに、突然、昨年末、そのバリカンズに入れてもらえた。
入ったは良いが、何をしていいのかわからなかった。
谷くんにあれこれ企画を持ち込む。
・・・が、どうも自分でもしっくりこない。
放置。
・・・が、しかし、今日、お世話になっているお客さんに「新築祝いに」と花をプレゼントした。
父親はその植物の名前をど忘れして悔しがっていたが、
明らかに八百屋でお客さんにモノ売っている時の顔とはかけ離れていた。
きっと好きなんだと思う。
たぶん大好きなんだと思う。
その顔を見たら、「ああ、もしかして園芸といつのまにか関わっていくのは
こういう運命だったのかもしれないなぁ」と思えてきた。
まだ花ひとつ、植物ひとつ育てたことがない自分だが、
自分に今できる「園芸」ってこのブログからかな・・・と思えてきた。
気づいたことからというのが全てが始まりでした。
今、ふとカレンダー見たら、本日4月23日は大安吉日!
スゲエ!
完璧、運命に巻き込まれてるなって思った。(いい意味で)
今日からこのブログには自分と父親と園芸のコトだけを書くことに決めました。
改めて、宜しくお願いいたします。